管理栄養士のはしくれ

管理栄養士やってますが、こんなもんです

病院食まずい問題

身内が突然入院しました

 

でも割と元気らしく毎晩病院食がまずくて食べられない、栄養士でしょなんとかしてと電話がかかってきます

私はその病院の関係者ではないので、私に言わないで病院の栄養士か調理師にでも言ってくれという話なんですが

 

しかしこの病院食まずい問題は食が多様化してまずいものを食べる方が珍しい時代にも関わらず根強くあります

栄養面重視だから、塩分に制限があるからとかいう理由で仕方ないと片付けられている問題ですが病院食の何がまずいと言わせているのかって結構謎です

世の中の栄養士さんも別にわざとまずく作る献立を立てているわけではなくて、コスト面や栄養面での厳しい制約を受けて努力と工夫をしていると思います

んじゃなぜその努力がいつまでたっても報われないのかという話です

 

これは個人的な見解ですが、理由は二つあるかと思います

そもそも人間というのは自分が食べ慣れた味以外はまずいと感じる感覚があります

家庭の味なんて家庭の数だけあるので、それを統一した味付けの給食を食べてみんながみんなおいしいと感じるわけないんです

あともう一つは食べたい時に食べたいものが食べられないというところです

配食される時間は決まっています、それが必ずしも食べたい時間とか限らない、食べたいものとその日のメニューが一致することも限らない、選択食とかありますけど選択の幅が一つや二つ増えたって自分が今食べたいものと一致することなんて少ないでしょう

 

まぁ病院は療養型や長期入院の場合でない限り長く居るところではないので、まずいんだったら早く退院して家で好きなもに食べてねって考えています